日々の様子Topics

つまづきはどこだろう?


よく、掛け算の筆算になると難しくて…や漢字が出来なくて、音読が難しくてなど支援の現場に関わるようになってよく耳にするようになりました。

お子さんたちの様子を観察していくと、読みづらさや書きづらさ、できない自分など一番お子さん自身が感じているのは確かです。それでも「できるようになりたい」と思っているお子さんもたくさん目にしてきました。

掛け算はできるけど、二桁×二桁になるとできなくなる・・・お子さんがいました。私は、何度かこのような件を耳にすることがこれまでもありました。
強みとして、お子さんは、掛け算そのものはできること、理解していることです。
お子さんの筆算の様子を見ていくと、二桁×一桁はできていました。
では、二桁になると…すぐに理由はわかりました。
計算手順、書く場所が分からず、混乱している。それだけでした。
そこから「俺にはできないから、なんどやっても俺には無理だよ、俺、頭悪いから」と言われました。

そこでお子さんと話しをし、「分かるように一緒にやるよ、でもやりたくないならこれ以上できないけど、できるようになりたい気持ちがあるなら一緒にやってみない?」と話しました。
そこから「ならやってみる、けど、毎日やるのはしんどいから少しずつやりたい」とのことだったので毎日はせず出来る時にやることに。

こちらが用意したのは、見えやすいように手順と書く場所の色を統一する、繰り上がりの数字の書く場所も毎回違ったため、掛け算すべきところで足し算なども見られたため、
繰り上がりの数字を書く場所を毎回同じ場所にすること。このひと手間の配慮ですが、この配慮があるだけで、一人で解き、すべて正答していました。
そこから聞こえてきた声は、もっとやりたい、もっと出していいよ!これなら毎日できそう!と嬉しそうに話してくれました。
ここからすこしずつ、ヒント(手順や色を減らす)を減らしていきたいと思います。
私たちは、学習塾でもなければ、教える先生でもないです。
教えている、させているという認識も私自身はもたないように、言葉にしないように心掛けています。でも時に出てしまうこともありますが、ちょっと人生の先輩的な立ち位置で支援者として関われたらと思っています。
どこにつまづき、どのような配慮があればできるのか、強みは何なのか?日々、お子さんを観察し、できること、難しいことなど分析していくのは簡単なことではないですし、いろんな支援方法があるので一概には言えませんが、その子にとってを考えていきたいです☺
098-943-7332 Mail form